【本日の見通し】明日の米雇用統計をにらむ展開、ドル円の上値は重いか
【本日の見通し】明日の米雇用統計をにらむ展開、ドル円の上値は重いか
ドル円は海外市場で148円40銭前後を付けた。米ADP雇用者数が予想を大きく下回る弱い数字となり、ドル売りにつながった。その後のISMサービス業は強く出ており、まちまちであるが、市場では明日の米雇用統計を警戒する動きとなっている。前回の雇用統計は非農業部門雇用者数が弱い伸びとなったものの、年次改定の影響もあり、市場の反応は限定的となった。今回同様に弱く出ると、雇用の弱さが意識される形となり、ドル売りが広がる可能性がある。
米国の関税問題はメキシコとカナダへの25%関税について、自動車への課税を1カ月延期することで合意し、リスク警戒の動きが一服した。しかしドル全面安が止まらず、ドル円は上値が重い展開。ドル円に関してはドル高円安へのけん制が強まるなどの思惑も重石。明日の雇用統計をにらみ、ここからの売りには少し慎重も上値が重い展開となりそう。
ユーロドルはユーロ高ドル安の流れが強まり、1.0800に迫っている。ドイツ債利回り上昇などが支え。高値警戒感はあるものの、流れは上方向。
ユーロ円はドル円での円高以上に対ドルでのユーロ買いが優勢。株高の動きも支えとなり、160円台後半を付けた。押し目があまりなくじりじりと上昇しており、上値トライの意識が継続。161円台トライもありそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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