アジア株 豪州株1カ月ぶり安値、追加利下げ期待打ち砕く 中銀は年内いっぱい据え置きも検討した
アジア株 豪州株1カ月ぶり安値、追加利下げ期待打ち砕く 中銀は年内いっぱい据え置きも検討した
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 22622.09(-322.15 -1.40%)
中国上海総合指数 3346.09(-5.45 -0.16%)
台湾加権指数 23513.01(-91.07 -0.39%)
韓国総合株価指数 2655.68(-15.84 -0.59%)
豪ASX200指数 8314.40(-104.78 -1.24%)
インドSENSEX30種 75681.00(-258.18 -0.34%)
アジア株は全面安。米利下げ期待後退やトランプ氏がゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼んだことで、和平交渉巡り対立激化懸念が高まっている。トランプ氏が「中国との新たな貿易協定は可能だ」と発言したことを受け上海株は下げ幅を縮小するもプラス圏回復とはならず。
香港株は大幅続落、期待外れだったバイドゥ決算などを機に利益確定の売りが広がっている。ハイテク関連を中心に幅広い銘柄が下落。米JPモルガンは最近の中国AI銘柄は「極端に買われすぎている」と指摘、エクスポージャー縮小を勧めた。
豪州株は4営業日続落、追加利下げ期待が消滅している。約4年ぶりに利下げに踏み切ったものの、豪中銀は依然として「タカ派」姿勢を維持。ブロック豪中銀総裁は「今回の利下げはさらなる引き下げを意味するものではない」と市場を牽制。
ハウザー豪中銀副総裁は「金利維持がインフレ低下につながる」と指摘、インフレに関してもう少しいいデータが欲しいとして、さらなる利下げに慎重な姿勢を示した。また、今回の会合でメンバーは年内いっぱい金利を据え置くシナリオも検討していたと明かした。今後、インフレ進展見られず雇用市場も強い状態が続くようであれば、豪中銀の利下げは今回1回限りのイベントになる可能性もある。
きょう発表された豪州1月の雇用統計は雇用者数が予想を大きく上回る増加、労働参加率は67.3%と過去最高を記録した。失業率は4.0%から4.1%に悪化したものの市場予想と一致した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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