ポンドはユーロをアウトパフォームする可能性 英景気見通し悪化でも 米国は対英黒字=NY為替
NY時間に入ってからのポンドドルは、米消費者物価指数(CPI)の発表を受けて1.2380ドル近辺まで急速に下落したものの、売りが一巡すると1.24ドル台に戻す展開となっている。前日はマン英中銀委員の講演を受けて英中銀の利下げ期待が後退していたが、本日は米CPIを受けて英中銀の利下げ期待がさらに後退しているようだ。本日の21日線は1.2390ドル付近に来ているが、その水準はしっかりと維持されている。
英景気見通しが悪化しても、ポンドはユーロをアウトパフォームするとの見方が一部から出ている。英経済の見通しは弱まっているが、ユーロ圏が抱える問題を踏まえると、今年のポンドはユーロをアウトパフォームするという。
要因として、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムの関税を発表したことで、EUはさらなる措置に直面することになり、これはユーロ圏の脆弱な成長見通しをさらに脅かす可能性があるという。米国は英国とは貿易黒字にあり、関税は英国にとってそれほど脅威にはならないとも付け加えた。
GBP/USD 1.2444 GBP/JPY 192.39 EUR/GBP 0.8352
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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