【本日の見通し】ドル円は来週のFOMC待ちも、円安継続か 豪中銀は据え置き見込み
【本日の見通し】ドル円は来週のFOMC待ちも、円安継続か 豪中銀は据え置き見込み
昨日の海外市場はドル安円安。これまでの買いに対する調整が入った。ユーロドルが堅調な推移を見せるなど、ドル円を除くとややドル安も、ドル円では円安の勢いが勝っている。
この後もドル円は比較的しっかりの展開か。市場としては来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合を待ちたいところ。FOMCは利下げ見通しが85%とかなりの数字。利上げと据え置きで拮抗していた日銀は据え置きが80%を超えてきており、こちらも来週を前に流れが出来つつある。
日銀の据え置き見通しが円売りを誘っている面があるが、今回見送りでも1月には利上げという見通しがほとんどで、ここからの買いにどこまでつながるかは微妙なところ。下がると買いが出る流れも、上値追いの動きは限定的となりそう。
ユーロドルは1.06トライも、大台手前の売りが上値を抑えた。この後も下がると買いが出る流れと見られるが、1.06超えには慎重でレンジ取引が中心か。
ユーロ円はドル円同様に円安がやや優勢。160円前後が上値を抑えているが、大台をしっかり付ける動きもありそう。
この後12時半に豪中銀金融政策決定会合の結果が発表される。政策金利(オフィシャルキャッシュレート:OCR)は現行の4.35%で維持される見込み。NZが11月27日に2会合連続の0.5%利下げ(利下げとしては3会合連続)を決定したこととは対照的に、豪中銀は昨年11月にOCRを4.35%まで引き上げた後、金利の据え置きを続けている。市場はもともと来年6月会合での利下げを本線と見ていたが、今月四日発表の豪第3四半期GDPが予想を大きく下回る弱さを見せたことで、2月もしくは4月に利下げとの見通しが強まっている。次回2月の利下げに向けた声明などでの姿勢の変化が見られるかが注目されるところとなっている。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。