ポンドドル、1.30ドル台回復 英10年債入札が不調=NY為替
きょうのポンドドルは買い戻しが優勢となり、ここ数日上値を拒んでいた1.30ドル台を回復している。きょうの上げで100日線と21日線を上回り、大統領選を受けた明日以降の動きが注目される。
きょうは英10年債の入札が実施されていが、需要は約1年ぶりの低水準となった。リーブス英財務相が10月30日に発表した拡張的な予算案と、米大統領選に対する投資家の根強い不安が反映された模様。
英政府は10年債を37.5億ポンド発行していたが、今回の応札倍率は2.81倍で、昨年12月以来の低水準となった。先月行われた同様の入札では、3.25倍の応札倍率であった。
財政ルールを変更し、借り入れを増やして投資を促進する今回の予算案に対し、市場では物価上昇や財政圧迫への懸念が台。予算案発表後の英国債は急速に下落し、利回りが上昇していた。格付け会社ムーディーズは英予算案について、パンデミック以降で最も積極的な財政緩和で、財政に新たな課題をもたらすと指摘している。市場の一部には、今回の予算は機能しないのではとの懸念もあるようだ。
GBP/USD 1.3015 GBP/JPY 197.79 EUR/GBP 0.8391
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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