【本日の見通し】154円からは高値警戒感も基調はまだドル高円安か
【本日の見通し】154円からは高値警戒感も基調はまだドル高円安か
ドル円は週明け東京市場午前に153円80銭台まで上昇。週末の衆議院選挙で自民公明合わせても過半数に全く届かない状況となり、政局が不安定化するとの思惑が円売りを誘った。政治的圧力から利上げが難しくなるとの思惑や、海外勢を中心に石破首相が引責辞任した場合、利上げに懐疑的な高市氏が有力などの思惑が流れたことも、円売りにつながった。もっとも上昇一服後は下げに転じ、152円40銭台を付けた。ロンドン午後からNY朝にかけて一転してドル買い円売りとなり153円台をしっかりと回復。米国勢が衆院選挙結果を受けた政局不安からの円売りに回ったほか、大統領選をにらんだドル買いが継続したと見られた。
今日も基本天気にはしっかりの展開か。153円台後半から154円台にかけては売り注文が入っていると見られるが、流れは上方向。米大統領選でのトランプ氏優勢でのドル買いについては、報じられ始めた先月末からのドル買いでかなりの部分を織り込んだと見られるが、選挙後しばらくぐらいまでは影響が残ると考えられている。上下両院選挙で共和党が比較的優勢となっていることもドル買いに寄与。
ドル円は154円トライを意識する展開か。152円台後半での買い意欲が見られると、上トライの機運が強まる。
ユーロ円もドル円の堅調さを支えに上を意識。166円台では売りが出てくるが流れはドル円同様にまだ上方向。
ユーロドルは1.08台に上昇してもみ合い。流れはまだ下を意識も、やや慎重な動き。この後も1.0800を中心とした推移となりそう。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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