英中銀、強い英小売売上高で緩やかな利下げを選択する可能性=NY為替
きょうのポンドドルは1.30ドル台で上下動している。今週は1.29ドル台に来ている100日線を試すかにも思われたが、1.30ドル台を死守している。本日はロンドン時間に9月の英小売売上高(数量ベース)が発表になっていたが、予想を上回る強い内容となっていた。
これを受けてエコノミストからは、英中銀は緩やかな利下げを選択する可能性が指摘されている。「利下げが相次げば消費者の需要がさらに高まる恐れがあり、そうなればインフレが再燃する可能性もあるため、利下げは緩やかに行われる可能性が高いと」述べている。
ただ、英中銀の利下げにあたっては様々な見方が出ていることも事実で、ベイリー総裁は大幅利下げを推進したがっているとの見方も伝わっている。総裁はサービスインフレが緩和するにつれて、連続引き下げを推進する可能性があるという。
今週発表された9月の英消費者物価指数(CPI)は1.7%となり、航空運賃の値下げなど単発的な要因による下落もあったが、サービス価格も過去2年以上で最低の水準となっていた。今月初旬、インフレが予想以上に低下した場合は利下げに踏み切るという積極的アプローチを提案していた総裁は、利下げを急ぎたがっているという。
GBP/USD 1.3040 GBP/JPY 195.14 EUR/GBP 0.8329
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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