アジア株 香港株の値動き荒い、さらなる中国刺激策期待も高値警戒感強い GSは中国株一段高を予想
アジア株 香港株の値動き荒い、さらなる中国刺激策期待も高値警戒感強い GSは中国株一段高を予想
東京時間14:04現在
香港ハンセン指数 23061.07(+324.20 +1.43%)
中国上海総合指数 3336.50(休場)
台湾加権指数 22671.66(+368.95 +1.65%)
韓国総合株価指数 2608.05(+38.34 +1.49%)
豪ASX200指数 8206.00(+56.00 +0.69%)
インドSENSEX30種 81928.69(+240.24 +0.29%)
アジア株は総じて上昇。前週末の米株高が好感されているほか、中国のさらなる刺激策への期待が高まっている。
9月の米雇用統計が予想外の強い内容となったことで、米景気先行きに対する懸念が後退。急激な景気悪化を引き起こすことなくインフレが沈静化する「ソフトランディング」期待が広がっている。
中国国家発展改革委員会(発改委)はあす日本時間11時に記者会見を開き、段階的な経済政策パッケージの実施について説明すると発表。連休明け早々に中国当局がさらなる支援策を打ち出す可能性があり、中国経済に対する楽観的な見方を強めるだろう。
米ゴールドマンサックスは中国政府の「断固たる支援策」により株価はさらに上昇すると予想、中国株を「オーバーウェイト」に引き上げた。MSCI中国指数を84に、中国CSI300指数を4600にそれぞれ目標を引き上げた。
一方、中国株式市場でほとんどの銘柄がすでに過大評価されている水準に達しており、バブル懸念が高まっている。JPモルガンや野村は、投資家はファンダメンタルズに回帰し経済データが底打ちするのを確認すべきだとして、冷静になるよう呼びかけている。
香港株は1.43%高。大幅続伸して始まり約2年7カ月ぶりに2万3000ポイント台を回復。その後は調整売りに押されマイナス圏に沈む場面があった。再び急上昇し1%超高になるなど、あすの中国市場再開を前に不安定な動きとなっている。
国慶節連休中の消費拡大期待から、李寧や安踏体育用品、海爾智家、周大福珠宝集団、Nongfu Spring Co Ltd、Haidilao International Holdi、百威亜太など、アパレルや小売、食品・飲料、レストランなどが総じて上昇している。カジノ株は大幅高。ウィンマカオは9%超高、サンズチャイナとギャラクシーエンターテイメントは7%超上昇している。連休中のカジノ売上回復期待に、米ウィンリゾーツがアラブ首長国連邦(UAE)の規制当局から商業ゲーミング運営業者の免許を取得したことも材料視されている。
一方、一部金融機関の不動産株上昇を追いかけるなとの警告を受け、龍湖集団や華潤置地、中国海外発展、恒基兆業地産など不動産株の一角は下落している。
執筆者 : MINKABU PRESS
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