アジア株 香港株マイナス転落、中国景気減速懸念 JPモルガンは中国株の買い推奨を撤回
アジア株 香港株マイナス転落、中国景気減速懸念 JPモルガンは中国株の買い推奨を撤回
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 17366.48(-90.86 -0.52%)
中国上海総合指数 2785.38(+1.10 +0.04%)
台湾加権指数 21270.58(+177.83 +0.84%)
韓国総合株価指数 2567.79(-13.01 -0.50%)
豪ASX200指数 7967.50(+17.02 +0.21%)
インドSENSEX30種 82339.56(-13.08 -0.02%)
アジア株はまちまち。前日に大幅下落した反動で買い戻し優勢で始まったが、徐々に上げ幅を縮小。香港株と韓国株はマイナス転落、上海株は上げをほぼ帳消し。台湾株も上げ幅を縮めている。
今週発表された米経済統計が総じて弱い内容だったため、9月会合での50bpの大幅利下げ観測が再浮上している。本来なら利下げは株式市場にとって好材料だが、低調な米雇用指標を受け米国の景気先行きに対する不安が広がっている。
中国当局が2段階での住宅ローン引き下げを検討しているとの報道が伝わっているが、あまり材料視されていない。香港市場で九龍倉置業地産投資や長江実業集団、新鴻基地産発展、恒基兆業地産、新世界発展など不動産株が上昇している一方で、招商銀行や中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行など銀行株が下落している。
上海株は前営業日比変わらず。
米JPモルガンは期待外れの景気支援策と米中貿易戦争リスクの高まりを理由に中国株の買い推奨を撤回、「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げた。トランプ氏は米大統領に返り咲いた場合、対中関税を60%に引き上げるとしており、その影響は最初の米中貿易戦争よりも大きくなる可能性があるとしている。
超大型台風「ヤギ」は勢力を強めながら中国南部沿岸を直撃する見通し、中国はまさに「泣きっ面に蜂」状態だ。香港は「ヤギ」接近に伴い日本時間19時20分に「シグナル8」を発令する。シグナル8以上になると香港証券取引所はすべての取引を停止するが、株取引は17時に終了するため相場への影響はない。9月23日から長年にわたる悪天候時の市場閉鎖慣行を終了するため、悪天候による閉鎖は今回が最後になるだろう。
執筆者 : MINKABU PRESS
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