【これからの見通し】月末特有の雰囲気のなか、きょうは米経済指標が盛りだくさん
【これからの見通し】月末特有の雰囲気のなか、きょうは米経済指標が盛りだくさん
今週は月末特有のフロー主導の相場展開となっている。ドル相場は日替わりでの上下動となり、方向性は乏しい。ただ、基調としてのドル安は維持している。ドル相場を活気付けるためには米ファンダメンタルズ指標で明快な結果がでることだが、決定打となりそうな米雇用統計は来週末の発表となる。
ただ、きょうは米経済指標発表が多く予定されている。実質GDP(改定値)(2024年 第2四半期)、卸売在庫(速報値)(7月)、新規失業保険申請件数(08/18 - 08/24)中古住宅販売成約指数(7月)など。米GDPの改定度合いや、雇用関連指標としてクローズアップされやすい新規失業保険申請件数の強弱感にドル相場は敏感に反応しそうだ。しかし、全般的なドル安の流れが変化するほどの影響は与えられないだろう。
その他には、ドイツ関連のイベントが予定されている。ドイツ消費者物価指数(速報)(8月)が発表される。また、ECB当局者ではレーンECBチーフエコノミストが討論会に参加、ナーゲル独連銀総裁が講演する予定。9月のECB理事会では利下げが規定路線となっており、それはタカ派のナーゲル独連銀総裁も認めるところとなっている。ドイツのインフレ動向の強弱に関心が集まりそうだ。
NY時間には米7年債入札(440億ドル)が実施される。また、ボスティック・アトランタ連銀総裁が経済見通しについて講演を行う。ベストバイ、デルなどの米企業決算が発表される。好決算も時間外で売られている半導体大手エヌビディア株の動向にも関心が集まりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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