落ち着けば金利差でユーロが上昇する可能性=NY為替
きょうのNY為替市場はこの日発表の米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことで、先週の米雇用統計で高まった米労働市場の急速な冷え込みへの警戒感が一服し、ドル買いが優勢となっている。そのような中、ユーロドルも戻り売りが強まり、一時1.08ドル台に下落する場面も見られた。しかし、1.08ドル台に入ると押し目買いも出るようで1.09ドル台に戻す展開となっている。
市場が落ち着けば、金利差でユーロドルは上昇するとの見方がストラテジストから出ている。ユーロ圏と米国の金利差縮小に為替市場の焦点が移り、ユーロドルは心理的節目の1.10ドル台を回復する可能性があるという。今後数カ月間の同ストラテジストのバイアスだとしている。
短期金融市場では今年のECBの利下げ幅を0.8%ポイントで織り込まれているが、これはあまりに積極的で、いずれかの段階でその期待が縮小され、ユーロドルをサポートする可能性があるという。同ストラテジストは年内のECBの利下げを計0.50%ポイントと予想しているようだ。
EUR/USD 1.0910 EUR/JPY 160.46 EUR/GBP 0.8569
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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