ドル円は一時155円台 円キャリー取引の巻き戻しが続く=NY為替序盤
きょうの為替市場で円の買い戻しが続いており、ドル円は一時155円台に下落。9月のFRBの利下げ期待が高まる中で、円キャリー取引の巻き戻しが続いており、ドル円は下値模索が続いている。
来週のFOMCが目先の注目だが、円相場に関しては日銀の決定会合も来週に予定されている。日銀の予告通りに国債購入減額の計画を発表してくると見られるが、その減額幅について様々な見方が出ているようだ。決定会合前までにマスコミなどを通じで何らかの観測気球を上げてくる可能性もあり、それらが注目される。いまのところ、現在の月6兆円から3兆円程度まで半減との見方がコンセンサスとなっている。
利上げを実施してくるとの見方も一部では根強い。先日の河野デジタル相に続いて、本日は茂木自民幹事長が「金融政策を正常化する方向で着実に政策を進める方針をもっと明確に打ち出すことが必要」と語っていた。
自民党内からも日銀の利上げ要請が暗示されているが、市場では今回については、利上げには言及するが、実施は先との見方が有力視されている模様。短期金融市場では0.1%の利上げを45%程度で織り込んでいる状況。国債購入減額と同時の利上げは金利の急上昇リスクがあり、日銀は避けるとみられている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
23日(火)
現行付近にはなし
24日(水)
155.00 (10.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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