アジア株 上海株0.8%安、予想外の金利引き下げにもかかわらず トランプ復活による米中対立を警戒
アジア株 上海株0.8%安、予想外の金利引き下げにもかかわらず トランプ復活による米中対立を警戒
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 17343.82(-73.86 -0.42%)
中国上海総合指数 2959.48(-23.42 -0.80%)
台湾加権指数 22420.54(-448.72 -1.96%)
韓国総合株価指数 2759.08(-36.38 -1.30%)
豪ASX200指数 7905.30(-66.29 -0.83%)
アジア株は総じて下落、前週末の米株下落を受け売り優勢で始まった。ナスダックが3営業日続落したことを受け半導体などハイテク関連の下げが目立つ。
台湾株と韓国株は大幅続落、約1カ月ぶり安値をつけている。ナスダックが下げ止まらないかぎり下落し続けるだろう。
上海株は反落、予想外の金利引き下げにもかかわらず下落して始まっている。中国石油天然気や中国石油化工、中国海洋石油などエネルギー関連が総じて下落している。公益や生活必需品、コミュニケーションサービス、金融も軒並み下落。香港株は反発して始まったが中国株下落を受けマイナス圏に転じている。
中国人民銀行は22日、事実上の政策金利であるローンプライムレート(LPR)の1年物、5年物とも予想外に引き下げた。1年物の金利引き下げは昨年8月以来、5年物は今年2月以来となる。ただ、これよりも前に人民銀行は7日物リバースレポ金利を約1年ぶりに引き下げたことから、きょうのローンプライムレートも引き下げるとの見方がいっきに広がった。そのため予想外のLPR引き下げとはいえ、ポジティブサプライズとはならず。
バイデン氏が米大統領選から撤退すると表明したことで、トランプ氏復活の可能性が一段と高まっており、米中貿易摩擦が悪化するとの懸念が強まっている。ただ、中国市場はトランプ氏勝利を既に織り込んでいるため、バイデン氏撤退でも中国株の下げは限定的。ただ、トランプ氏が中国に対しタカ派姿勢を強調するようであれば中国売りが強まる恐れがある。
執筆者 : MINKABU PRESS
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