【これからの見通し】米金融当局者発言を確認、今週末にはブラックアウト期間入り

【これからの見通し】米金融当局者発言を確認、今週末にはブラックアウト期間入り

　次回の米ＦＯＭＣは７月３１日の予定。それに先立って今週末からは米金融当局者らが経済見通しや金融政策などについての発言を差し控える「ブラックアウト期間」に入る。今週中の当局者発言に市場は今後の金融政策のヒントを得ようとすることとなる。

　きょうはバーキン・リッチモンド連銀総裁が米経済について講演（質疑応答あり）を行う。また、シュミッド・カンザスシティ連銀総裁がカンザスシティ連銀主催イベントであいさつ、ウォラーＦＲＢ理事も経済見通しについて講演（質疑応答あり）を行う。市場は９月利下げ開始の見方に傾いてきているが、発言内容はそれを裏付けるものとなるのか、注目される。

　また、ＮＹ午後には米地区連銀経済報告（ベージュブック）が公表される。米共和党全国大会が１８日まで開催されている。それに関連してトランプ元大統領は、大統領選挙までは米金融当局に利下げしないように求める発言をしている。トランプ氏の発言について、市場はドル高バイアスを持っている点に留意しておきたい。

このあとの　経済指標の発表予定は、ユーロ圏消費者物価指数・確報値（6月）、南アフリカ小売売上高（5月）、米ＭＢＡ住宅ローン申請指数（07/06 - 07/12）、米住宅着工件数（6月）、米鉱工業生産指数（6月）、カナダ国際証券取扱高（5月）など。原油関連では米週石油在庫統計が発表される。

　米企業決算発表がスタートしており、きょうはＪ＆Ｊ、アルコアが注目されそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明