株高好感したリスク選好の円売りにドル円はしっかり＝東京為替概況

株高好感したリスク選好の円売りにドル円はしっかり＝東京為替概況
　　
　昨日の米株式市場はダウ平均が4日続伸となるなど堅調。ドル円は週明け158円00銭前後を中心とした推移が続いていたが、株高を受けたリスク選好の円売りが強まり午前中に158円70銭前後まで上昇。午後は高値圏で揉み合いとなる中で158円79銭を付けている。
　昨日海外市場ではパウエル議長がエコノミッククラブでのインタビューの中で物価の伸び鈍化と雇用の調整に言及し、利下げに向けた動きを示唆する形でドル売りとなる場面が見られたが、安値からすぐに切り返して発言前水準に戻すなど、下値しっかり感が出ていることも、ドル円の上昇に寄与した。
　ただ、介入警戒感もあって、上値でのドル買いには少し慎重。午後は高値圏揉み合いに終始した。
　　
　ユーロドルは1.08台後半推移。レンジは朝から12ポイントにとどまっている。
　　　
　ユーロ円はドル円の堅調な動きもあり、朝の172円10銭台から172円90銭台まで上昇。ポンド円が204円80銭台から205円79銭を付けるなどクロス円は軒並みの上昇となった。ドル円同様に午後に入って高値更新も値幅は抑えられる展開。
　　
MINKABUPRESS 山岡