ボウマンFRB理事からタカ派発言 年内の利下げは考えていない
FOMC委員は先日のFOMC後も利下げに慎重な発言を繰り返しているが、本日はボウマンFRB理事からタカ派発言が出ており、市場の利下げ期待をけん制している。理事は「今年はまだ様々な可能性があるものの、年末までに利下げが行われるとは考えていない」と述べた。
ロンドンで開催されたイベントでの発言で、理事は「昨年はインフレ鈍化に大きな進展が見られたが、今年前半はその進展が失速した。次に何が起こるのか、それを知るのはまだ早過ぎる」と述べていた。
自身の見通しに影響を与えるいくつかのインフレ上昇リスクがあると見ているという。第1にサプライ・チェーンがほぼ正常化し、労働参加率がここ数カ月でパンデミック前の水準を下回り横ばいで推移していること、そして過去数年間に数百万人を受け入れた新規移民政策が今後より制限的になる可能性があることなどから、供給サイドのさらなる改善が今後もインフレを低下させ続けるとは考えにくいという。また、全国的な住宅不足を考えれば、住居費は鈍化することはないとも述べた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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