シャドーボード NZ中銀に今週金利据え置くよう勧告「今後数カ月間」経済データ見てから判断するのが賢明
シャドーボード NZ中銀に今週金利据え置くよう勧告「今後数カ月間」経済データ見てから判断するのが賢明
NZシャドーボード(影の取締役会)のメンバーらは、NZ中銀に対し今週の会合でオフィシャル・キャッシュレートを5.50%で維持するよう勧告。
シャドーボードは、インフレが緩和していることには同意だが、今後1年間で年間CPIが中銀目標範囲内に戻るかは不透明だ。世界経済成長見通しなど不確実性を考慮すると、NZ中銀は「今後数カ月間」経済データを見てから判断するのが賢明だというのが一般的な見解だと述べた。
12カ月後のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)見通しは5.0%-5.25%、NZのインフレ圧力が低下していることを反映。ただ、インフレ見通しに上振れリスクがあることから、シャドーボードのほとんどのメンバーは慎重なアプローチが正当であると強調。
10日にNZ中銀政策金利が発表される、6会合連続で5.50%に据え置くことが予想されている。
前回2月会合ではオフィシャルキャッシュレート(OCR)のピーク予想を前回から引き下げた。その後に発表されたNZのGDPが予想外のマイナス成長となったことや、オア総裁が最近の経済データはインフレが鈍化していることを裏付けていると発言したことを受け、市場の一部は利下げ時期予想を前倒ししている。米大手金融機関はNZ中銀が5月に利下げを開始すると予想。
※シャドーボード(影の取締役会)
民間部門の経済学者、実業家、学者の計9人で構成
執筆者 : MINKABU PRESS
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