バランスの取れた姿勢がドル高を抑制する可能性=NY為替
NY時間の昼に入って、ドル円は151.60円付近に伸び悩んでいる。きょうも前日の日銀決定会合を受けての円安が続き、ドル円は一気に151円台後半まで上昇している。ドル円は2月に上値を拒んでいた150円台後半の水準を突破し、151円台後半まで一気に駆け足で上がって来た。昨年11月高値の152円手前の水準に迫っているが、FOMCを受けて、完全に152円台に上抜けることができるか注目される。
午後のFOMC待ちといった雰囲気だが、バランスの取れた姿勢がドル高を抑制する可能性があるとの指摘も出ている。FRBは最近の強いインフレ指標を受けて、今年3回の利下げ予想を2回の予想に微調整を加える可能性があるとの思惑から、ドルはここ数日上昇している。
しかし、パウエル議長の「利下げはそう遠くはない」という最近の発言もあり、FRBがバランスを取り、トーンに顕著な変化を示さない限り、ドル高は抑制される可能性があるという。特に金利見通しを据え置いた場合、現在のドル高は勢いを弱めるはずだと指摘している。
USD/JPY 151.61 EUR/USD 1.0857 GBP/USD 1.2716
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。