東京株式(大引け)=6円安、米株安嫌気も底堅さ発揮し値上がり銘柄が7割超
6日の東京株式市場は、朝方は主力株を中心に広範囲に売りがかさみ日経平均は下値を試したが、その後は押し目買いで下げ渋り上昇に転じる場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比6円85銭安の4万90円78銭と小幅続落。プライム市場の売買高概算は18億3441万株、売買代金概算は5兆1232億円。値上がり銘柄数は1200、対して値下がり銘柄数は401、変わらずは55銘柄だった。
きょうの東京市場は主力株に利益確定売りが出て、日経平均は軟調なスタートとなった。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って下落、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>をはじめ大手IT株が売り込まれ、全体指数を押し下げた。これを受けて東京市場でも、半導体主力株などに売りを誘導する形となり、日経平均は朝方寄り付き直後に300円を超える下げをみせた。しかし、下値では押し目買いが入り、その後は一貫して戻り足となった。半導体関連の一角が頑強な値動きを示したほか、電力や不動産株など内需株が堅調で全体相場を支えた。中小型株を中心に個別株の物色意欲は旺盛で、全体の7割を超える銘柄が上昇した。売買代金はきょうも5兆円台に乗せるなど相変わらず活況を呈している。
個別では、三井E&S<7003>が売買代金首位となり株価も一時ストップ高に買われる人気。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅調。SCREENホールディングス<7735>も上昇した。三菱重工業<7011>が上昇、ニトリホールディングス<9843>も買いが優勢だった。クロスキャット<2307>がストップ高で値上がり率首位となり、ツムラ<4540>、アインホールディングス<9627>も値幅制限いっぱいに買われた。フォーカスシステムズ<4662>も一時ストップ高を演じた。三井ハイテック<6966>も活況高。
半面、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>が安く、川崎汽船<9107>も売りに押され、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。TDK<6762>の下げも目立つ。さくらインターネット<3778>が利益確定売りに押され、キーエンス<6861>も下値を探る展開に。日立製作所<6501>、任天堂<7974>も冴えない。フジ・コーポレーション<7605>、サンケン電気<6707>は大幅安。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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