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ドル円は一時149円台前半に下落 月末要因の円買い活発 PCEデフレータは予想通り=NY為替概況

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ドル円は一時149円台前半まで下落 月末要因の円買い活発 PCEデフレータは予想通り=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが強まり、一時149円台前半まで下落した。本日は月末ということもあり、実需の円買いが活発に出ていた模様。注目されていた1月のPCEデフレータが概ね予想通りの内容となったこともあり、米国債利回り低下と伴にドルが売られたこともその動きに拍車をかけた。ただ、実需の動きが一服すると今度は急速に買い戻され、一時150円台を回復する場面も見られた。

 本日の21日線が149.60円付近に来ているが、その水準を一時下回る場面も見られており、明日以降の動きが警戒される。

 1月のPCEデフレータはFRBの2%目標からは依然として乖離しているものの、事前に予想を上回るのではとの警戒感も高まっていたことから、ハト派サプライズとなった模様。

 市場はすでに早期利下げ期待を後退させている中で、今回の結果を受けてFRBの姿勢に大きな変化が出ることはないと見られている。FRBは年内の利下げには賛同しているものの、もう少し証拠を確認したいとし、早期利下げ期待はけん制している。その意味でも、きょうのPCEデフレータは、さらにこの先のデータを待つ姿勢を継続させる内容だったとも思われる。

 ユーロドルは戻り売りが強まり、一時1.07ドル台まで下落。この日のPCEデフレータを受けて朝方は1.08ドル台半ばまで上昇したものの、指標を受けた動きが一巡すると戻り売りが強まった。ユーロドルは200日線を挟んでの上下動が続いているが、本日はその水準を下回っている。

 ユーロ圏の商品価格低下が夏以降のECBの利下げに道を開くとの見方が出ている。2月のユーロ圏の企業景況感は悪化し、成長回復を促す材料はほとんどなかった。しかし、上昇を続けていたサービス価格への期待値は月を通して低下し、インフレのさらなる低下を示唆している。商品価格も下落しているが、これは紅海の混乱が、需要低迷と在庫充足により、インフレをそれほど押し上げていない証拠を示しているという。

 これら全てを総合すると、ECBにとってはかなりハト派な状況で、6月に最初の利下げが行われると予想しているとの見方を示した。

 ポンドドルも戻り売りが強まり、1.26ドル台前半に下落。この日のPCEデフレータを受けて1.2680ドル付近まで上昇したものの、動きが一巡すると戻り売りが強まった。本日の21日線が1.2630ドル付近に来ているが、その水準を下回る動きが見られており、明日以降の動きが警戒される。

 英中銀が資産購入ファシリティー(APF)の完全な巻き戻しを選択した場合、ポンドは上昇するはずだとの指摘が出ている。ラムスデン英中銀副総裁(銀行担当)が今週の講演で、APFの保有資産の完全解消の可能性について言及していたが、その場合、英金融情勢は引き締まり、英金利が予想以上に高水準が続けば、ドルやユーロに対してポンドを下支えすることになるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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