ワークデイが決算受け軟調 通期のサブスク売上高見通しが予想下回る=米国株個別
(NY時間10:17)(日本時間00:17)
ワークデイ<WDAY> 300.73(-6.48 -2.11%)
クラウドによる給与計算など統合基幹業務システムを手掛けるワークデイ<WDAY>が軟調。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内だった。サブスクの売上高も予想範囲内となっている。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスで通期のサブスク売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。
ロウCFOは声明で「われわれは永続的な成長を支えるための追加投資を計画しているほか、事業拡大と最適化に伴う継続的な利益拡大を求めている。第4四半期の業績および通期ガイダンスはその主要な投資イニシアチブを反映している」と述べた。
同社はまた、人工知能(AI)を活用した人材ソリューションを手掛けるハイアード・スコア社を買収で合意したと発表。条件の詳細は明らかにしていないが、手続きは2-4月期末までに完了する予定だという。
アナリストは「第4四半期の業績は改善したが、高まっていた期待よりは低かった。ただ、同社の国際的な強さと、今後の価格とパッケージ更新による市場投入の継続的な改善には勇気づけられる」と指摘している。
(11-1月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.57ドル(予想:1.47ドル)
・売上高:19.2億ドル(予想:19.1億ドル)
サブスク:17.6億ドル(予想:17.7億ドル)
プロフェッショナル:1.62億ドル(予想:1.59億ドル)
・営業利益率(調整後):23.9%(予想:23.6%)
(通期見通し)
・サブスク売上高:77.3~77.8億ドル(予想:77.7億ドル)
・営業利益率(調整後):約24.5%(予想:24.5%)
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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