テスラ、「モデルＹ」改良型を上海から投入準備と伝わる アナリストから前向きな評価も＝米国株個別

（NY時間09:35）（日本時間23:35）
テスラ＜TSLA＞　260.40（+3.79　+1.48%）

　テスラ＜TSLA＞は高い人気を誇るＳＵＶ「モデルＹ」の改良型を中国の上海工場から投入する準備を進めていると報じられた。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。新たな車種を次々と発売する中国地場メーカーとの競争は激しくなっている。同社は現在、中国でモデルＹの改良版に向けた準備作業を行っており、早ければ２０２４年半ばにも量産が始まる可能性があるとしている。

　モデルＹの新バージョンは、ホイールの設計を見直し、アンビエント照明などを追加した今年１０月の直近アップデートに比べ、外観とインテリアの変更が一段と鮮明になるという。

　最新モデルＹの第１弾はテスラ上海工場の第２フェーズで生産される予定で、来年の春節（旧正月）連休中に生産を約１週間停止し、部分的な改修を行う方向。量産前には一段の調整が必要になるという。

　一方、アナリストからポジティブなコメントが伝わっている。第４四半期の納車台数が好調に推移していると指摘。同社は主要地域である中国での好調なデータに基づき、第４四半期の納車台数目標である４８万台を僅かに上回って推移しているという。世界的な価格安定の兆しもあり、利益は２０２４年まで拡大基調だとしている。

　投資判断は「買い」、目標株価は３５０ドルとしている。前日終値から３６％高い水準。

　ただ、株価は上昇して始まっている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美