アジア株 香港株は大幅反落 ムーディーズが中国主要銀行・ハイテク・石油会社、香港の格付け見通しも引き下げ

アジア株　香港株は大幅反落　ムーディーズが中国主要銀行・ハイテク・石油会社、香港の格付け見通しも引き下げ

東京時間11:07現在
香港ハンセン指数　　 16166.94（-296.32　-1.80%）
中国上海総合指数　 2954.06（-14.87　-0.50%）
台湾加権指数　　　　 17365.39（+4.67　+0.03%）
韓国総合株価指数　 2484.50（-10.88　-0.44%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 7157.70（-20.66　-0.29%）

アジア株は総じて下落。

格付け会社ムーディーズは先日、長引く不動産不況による経済下振れリスクを理由に中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたが、今度は中国銀行や中国建設銀行、中国工商銀行など主要銀行8行のほか、アリババ、テンセントホールディングス、チャイナモバイル、中国石油化工、中国石油天然気、中国海洋石油などの見通しも「ネガティブ」に引き下げた。そのほか、中国資金調達事業体（LGFV）26社を格下げ方向で見直すと発表。

また、香港とマカオの格付け見通しも「ネガティブ」引き下げた。中国本土との政治的・経済的な結びつきが強いことを反映、中国の潜在成長率の低下や金融リスクは香港にも影響していると指摘。ムーディーズは2020年の「香港国家安全維持法」施行や香港選挙制度の変更など、香港の政治・制度・経済的決定が今後さらに浸食されると予想している。

香港株は大幅反落、年初来安値をつけている。ムーディーズの見通し引き下げを受け、銀行やハイテク、エネルギー関連が大幅安となっている。医療品や素材、消費者サービス関連も総じて下落。

上海株は6週間ぶり安値。消費者サービスや素材、エネルギー、生活必需品関連が下落している。中国の一部ファンドは中国株が下落するにつれて「どんどん買う」と意欲を示したと上海証券報が7日付で報じており、下値では買い戻しも。