【これからの見通し】週末のブラックアウト入り控えて、きょうは米金融当局者の発言多い
【これからの見通し】週末のブラックアウト入り控えて、きょうは米金融当局者の発言多い
きょうは米金融当局者の発言イベントが多く予定されている。週末土曜日から12月13日の米FOMC会合後まで、米金融当局者は金融政策関連の発言を差し控える「ブラックアウト期間」に入る。今回のFOMCでは市場は97%程度据え置きを織り込んでいる状況。来年に向けた金利見通しのヒントを市場は探索することとなりそうだ。
ほとんどの発言イベント予定は日本時間夜半以降となる。グールズビー・シカゴ連銀総裁、ウォラーFRB理事、ボウマンFRB理事、バーFRB副議長、ペーズ・セントルイス連銀暫定総裁などが講演やイベントに参加する。
11月初頭の前回FOMCでは利下げ開始の議論について否定しており、インフレ動向如何では利上げの可能性も残していた。ややタカ派の印象が強い。ただ、その後に発表された米雇用統計や米消費者物価指数が弱含んだことで、為替市場ではドル安の流れが形成されている状況だ。インフレと雇用の鈍化を当局者らはどのように解釈するのか。12月もドル安相場となるのかどうか、米金融当局者発言の内容を注意深く見てゆく必要があろう。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツGfK消費者信頼感調査(12月)、米住宅価格指数(9月および第3四半期)、米S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(9月)、米コンファレンスボード消費者信頼感指数(11月)、米リッチモンド連銀製造業指数(11月)など。
ロンドン時間には ナーゲル独連銀総裁の講演、英30年債入札などが予定されている。その後は、NY時間に入ってからラガルドECB総裁、ハスケル英中銀委員、レーンECBチーフエコノミストなどの講演やイベント参加が予定されている。その他のイベントは、米7年債入札(390億ドル)、HP(ヒューレット・パッカード)の決算発表など。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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