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東京株式(大引け)=97円高、円安など追い風に朝安後切り返す展開

株式 

 22日の東京株式市場は、前日の欧米株安を受け軟調なスタートとなったが、売り一巡後は買いが優勢となり日経平均はプラス圏に切り返した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比97円69銭高の3万3451円83銭と3日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は11億9744万株、売買代金概算は3兆579億円。値上がり銘柄数は1077、対して値下がり銘柄数は524、変わらずは58銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方はリスク回避ムードが漂うなか日経平均が安くスタートした。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調で、投資家のセンチメントが冷やされた。ただ、寄り後は押し目買いの動きが活発化。為替市場で再び円安方向に振れたことが追い風材料となり、海運や紙パなどバリューセクターに買いが入り全体を支えた。イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの戦闘を4日間休止するとの報道で地政学リスクに対する警戒感の後退もポジティブに作用した。ただ、上値を買い進む動きも限定的で後場は上げ幅を縮小した。日経平均の上げ幅は100円未満にとどまったが、値上がり銘柄数は1000を上回り、値下がり銘柄数の約2倍となっている。一方、売買代金は3兆円を上回ったものの、約1カ月ぶりの低い水準だった。

 個別では、レーザーテック<6920>がしっかり、川崎汽船<9107>も買いが優勢。ファーストリテイリング<9983>が堅調、キーエンス<6861>、TOWA<6315>なども値を上げた。リクルートホールディングス<6098>が水準を切り上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも頑強な値動き。芝浦機械<6104>、東洋建設<1890>が値を飛ばし、フタバ産業<7241>、富士石油<5017>なども大きく上値を伸ばした。JVCケンウッド<6632>、アイスタイル<3660>なども高い。

 半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が軟調、ソシオネクスト<6526>も売られた。シャープ<6753>は大幅安、メルカリ<4385>、エアトリ<6191>も大きく下値を探る展開となった。ダブル・スコープ<6619>、ベクトル<6058>の下げも目立つ。ANYCOLOR<5032>も下落した。

出所:MINKABU PRESS

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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