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アジア株 材料難で方向感に欠ける 中国「独身の日」売上は期待外れか、アリババは今年も公表見送り

株式 

アジア株 材料難で方向感に欠ける 中国「独身の日」売上は期待外れか、アリババは今年も公表見送り

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   17273.74(+70.48 +0.41%)
中国上海総合指数  3033.92(-5.05 -0.17%)
台湾加権指数     16876.22(+193.55 +1.16%)
韓国総合株価指数  2411.41(+1.75 +0.07%)
豪ASX200指数    6969.00(-7.49 -0.11%)

アジア株はまちまち、新規材料に乏しく方向感に欠ける。あすの米消費者物価指数や今週の中国一連指標への警戒感が高まっている。

今週は中国10月の新築住宅価格、不動産投資、鉱工業生産、小売売上高、失業率などが発表されるほか、中期貸出制度(MLF)1年物金利も公表される。10月は製造業PMI、消費者物価指数、生産者物価指数、貿易統計が総じて弱い内容となっており、今週発表される統計も弱い内容となれば、追加の支援策期待が高まる一方、景気減速懸念が高まり投資家心理は一段と悪化、株安につながる恐れがある。

先月半ばから続いていた中国「独身の日(11月11日)」ネット通販の売上高は期待外れに終わった可能性が高い。
アリババとJDドットコムは今年も公表を見送り、売り上げは「増加した」とだけ発表した。欧米の調査によると、消費者心理は改善しておらず、日用品など生活に必要なものだけを購入するなど節約志向が定着しており、今年の売り上げは前年比で減少したもよう。仏紙によると前年比で「急減」すると見込んでいる。米ゴールドマンサックスはアリババの「独身の日」セール期間中の流通総額を前年比1桁台の伸びと推定、懸念してたよりかは良好だと指摘。シティもアリババの流通総額を1桁台の増加と予想している。

香港株は0.41%高。バイドゥやシャオミ、ネットイースなどハイテク関連が総じて上昇。JDドットコムは1.2%高、アリババは1.1%高。

台湾株は1.16%高、半導体関連の上げが目立つ。半導体受託生産世界最大手のTSMCは3.1%高、およそ4カ月ぶり高値をつけている。10月の売上高が15.7%増加、今年2月以来はじめて月間売上高が増加した。世界でのチップ市場が回復していることが示唆された。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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