マッカーシー米下院議長がバイデン大統領の弾劾調査に踏み切る

　マッカーシー米下院議長（共和党、カリフォルニア州）はバイデン大統領が「腐敗の風潮」を醸成しているとして、大統領弾劾調査に踏み切る。下院監視・説明責任委員会のコマー委員長と連携しながら調査を率いるよう、下院司法委員会のジョーダン委員長に指示した。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。

　マッカーシー議長は下院での採決を経由せずに弾劾訴追を目指しているという。同氏はこれまで、弾劾調査を開始すれば、バイデン家の銀行記録などを要求する米下院の立場が強くなると述べていた。

　ホワイトハウスはバイデン大統領の行動が調査に値するとの指摘を否定。大統領法律顧問事務所のサムズ報道官はＸ（旧ツイッター）への投稿で、「下院共和党による調査では、大統領が不正を働いた証拠は一つもあがっていない。共和党が用意した証人でさえそう述べている。彼らがまとめた文書には大統領とのつながりを示すものは一切ない」と述べた。