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ブロードコムが決算受け下落 AIブームも広範な消費減速に巻き込まれる=米国株個別

株式 

 半導体のブロードコム<AVGO>が下落。前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内となった。第4四半期のガイダンスも公表し、予想範囲内の売上高見通しを示している。電子部品の需要が依然として低迷していることを示す期待外れの見通しを発表した。

 同社のタンCEOは声明で「第3四半期の結果はハイパースケールの顧客がデータセンター内のAIクラスターをスケールアウトしてネットワーク化する際の次世代ネットワーキング・テクノロジーに対する需要が牽引した」と述べた。また、「第4四半期の見通しについては、生成AI向けのネットワーキングにおけるリーダーシップの継続を反映させた」とも付け加えた。

 AIブームが業界の一部で需要をけん引しているにもかかわらず、同社は広範な消費減速に巻き込まれていることが示された。同社はアップル<AAPL>主要部品メーカーだが、売上げの減少に苦悩している。

 同社は巨大データセンターのコンピュータ間のトラフィックを制御する半導体を支配しているが、この分野での顧客企業の支出にはばらつきがある。AIは明るい材料と見られており、前四半期にタンCEOも「AI市場からの収益が急拡大し、やがて収益の4分の1以上を占めるようになる」との見通しを示していた。しかし、現在のところ、その成長はより広範な低迷の影に隠れている。

 アナリストからは「同社は、AIの成長にけん引され、全体として堅調なガイダンスを発表した。しかし、ネットワーク、ブロードバンド、ストレージ事業の軟化が予想を圧迫した」との評価も聞かれた。

(5-7月・第3四半期)
・1株利益(調整後):10.54ドル(予想:10.43ドル)
・売上高:88.8億ドル(予想:88.7億ドル)
  半導体:69.4億ドル(予想:68.7億ドル)
  インフラソフトウエア:19.4億ドル(予想:19.1億ドル)
・営業利益(調整後):55.4億ドル(予想:55.2億ドル)
・EBITDA(調整後):58.0億ドル(予想:57.1億ドル)

(8-10月・第4四半期)
・売上高:92.7億ドル(予想:92.8億ドル)

(NY時間09:43)
ブロードコム<AVGO> 885.30(-37.60 -4.07%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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