アジア株 香港株は0.8%安、米中関係悪化や中国不動産デフォルト懸念 韓国では旅行関連が大幅高、中国団体旅行6年ぶり再開
アジア株 香港株は0.8%安、米中関係悪化や中国不動産デフォルト懸念 韓国では旅行関連が大幅高、中国団体旅行6年ぶり再開
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 19083.78(-162.25 -0.84%)
中国上海総合指数 3250.30(+5.81 +0.18%)
台湾加権指数 16612.79(-258.15 -1.53%)
韓国総合株価指数 2595.82(-9.30 -0.36%)
豪ASX200指数 7337.30(-0.66 -0.01%)
アジア株は軒並み下落、中国デフレ懸念や米中関係悪化が不安視されている。バイデン米大統領は半導体やAI分野の一部中国企業への投資を規制する大統領令に署名した。これに対し中国商務省は報復措置を講じる姿勢を示している。
香港株は0.84%安。中国不動産業界の債務危機が不安視されており、龍湖集団やCG SERVICES、恒隆地産、華潤置地、中国海外発展など不動産株が総じて下落している。碧桂園控股は6.5%安と大幅続落、昨年11月以来の安値水準。碧桂園控股は米ドル建て社債の利払いを7日の期限までに実行しなかった、利払いには30日間の猶予期間が設定されているが期間中に支払できなければデフォルトとなる。
レノボやJDドットコム、美団、アリババ、バイドゥ、シャオミなどハイテク関連も総じて下落している。
機械メーカーの創科実業は13.5%安、今年2月以来の日中下落率を記録。上半期の純利益が前年同期比で18%減少したことが嫌気されている。米JPモルガンは同社の投資判断を引き下げ、シティは2023-2025年の純利益予想を下方修正した。
韓国株は0.36%安。ハイテクや素材関連が下落している。一方、中国人団体観光客の韓国観光をおよそ6年半ぶりに再開するとの報道が材料視されており、観光や航空、百貨店など関連株が大幅高となっている。韓国化粧品は29%高、カジノ運営会社のグランドコリアレジャーは28%高、観光会社のロッテ観光開発は25%高。化粧品メーカーのエイブルシーアンドシーは19%高、ジェイジュンコスメティックは17%高。アパレル会社の新世界インターナショナルは14%高、新羅ホテルは13.4%高、現代百貨店は13.1%高。
中国は10日にも韓国への中国人団体旅行をおよそ6年半ぶりに再開する方針。中国は韓国の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備を受け、2017年から団体旅行を禁止していた。

執筆者 : MINKABU PRESS
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