ペイパルが決算受け時間外で7%下落 加盟店への融資が悪化=米国株個別
決済サービスのペイパル<PYPL>が引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、経常収益は予想範囲内となった。インフレが緩やかになる中で消費者心理が引き続き高揚しているため総取扱高は予想を上回った。ガイダンスも公表し、全体的に予想を若干上回る見通しを示している。
しかし、株価は時間外で冴えない反応。決済に伴う経常収益が予想を下回っていたことが嫌気されているほか、加盟店への融資が悪化し、それをカバーするためにより多くの資金を確保しなければならなくなったため、第2四半期の主要な利益の財務指標は縮小したと述べている。引当金の増加に加え、同社はここ数カ月、加盟店向け融資の引き受け基準を厳しくせざるを得なかったという。
時間外で株価は7%下落。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.16ドル(予想:1.16ドル)
・経常収益:72.9億ドル(予想:72.8億ドル)
決済:65.6億ドル(予想:66.3億ドル)
その他の付加価値サービス:7.31億ドル(予想:6.65億ドル)
米国:42.1億ドル(予想:41.8億ドル)
海外:30.8億ドル(予想:30.7億ドル)
・営業利益率(調整後):21.0%(予想:21.7%)
・アクティブ顧客アカウント数:4.31億件(予想:4.34億件)
・取引件数:60.7億件(予想:60.9億件)
・総取扱高:3765.4億ドル(予想:3724.8億ドル)
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.22~1.24ドル(予想:1.22ドル)
・経常収益:74億ドル(予想:73.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):約4.95ドル(予想:4.94ドル)
(NY時間16:58)時間外
ペイパル<PYPL> 68.12(-5.08 -6.94%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。