ドル円は141円95銭まで、日銀臨時オペで円売りが広がる=東京為替概況
ドル円は141円95銭まで、日銀臨時オペで円売りが広がる=東京為替概況
先週金曜日の日銀金融政策決定会合でのYCC柔軟化を受けて海外市場で円売りが広がった。会合直後の乱高下を経て、東京午後は138円00銭台を付ける動きを見せたが、その後、この柔軟化によりYCCが長期維持され、利上げが遅くなるとの思惑が広がり、141円10銭台まで上昇して先週の取引を終えると、週明けはいったん調整の動きが入り140円70銭前後を付けた。 日銀金融政策決定会合でのYCC柔軟化を受けた円債利回りの上昇などが円買いにつながった。
日本銀行は10年債利回りが0.6%に乗るなど上昇が目立つ中で、臨時オペを実施。0.5%があくまで上限目途であり、緩和姿勢を継続するという姿勢をアピールしたことで、一気に円売りとなった。ドル円は141円台後半まで急騰。その後も午後にかけて円売りが進み141円95銭を付ける動きとなった。142円手前の売りに上値を抑えられたが、高値圏推移が続いている。
先週金曜日はクロス円でも円売りが一気に進んだ。週明けはドル円同様に調整が入りユーロ円は155円11銭を付けた。臨時オペを受けた円売りに156円台まで急騰。その後少し調整も押し目は限定的で156円28銭を付けた。ポンド円も同様で朝の180円80銭台から182円ちょうど近くまで急騰。午後も続く円売りに182円40銭台を付けている。
対円での動きが中心となり、対ドルでは落ち着いた動き。ユーロドルはやや上値が重く、朝の1.1030台から1.1005を付けた。先週末米PCEデフレータの鈍い伸びを受けたドル売りに上昇。週明けはその調整が入った形。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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