反落、サウジやロシアは追加措置発表も上値重い=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=69.79(-0.85 -1.20%)
ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は0.87~0.85ドル安。その他の限月は1.12~0.92ドル安。
金融引き締めを背景に主要国の景気悪化が続くと警戒されていることが重しとなった。今月も米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)は利上げを継続する見通しだが、6月の米ISM製造業景気指数は46.0と2020年5月以来の低水準を更新した。6月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)・確報値は43.4まで下方修正された。サウジアラビアが今月から開始した日量100万バレルの追加減産を8月も継続すると発表したほか、ロシアは日量50万バレルの輸出削減を公表したものの、相場を一時的に押し上げただけだった。
時間外取引で8月限は71.77ドルまで上昇したものの、買いは続かず。通常取引開始後は前日終値を挟んで上下した。終盤にかけて売りが優勢となると、69.69ドルまで下落した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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