エネルギー株が上昇 ロシアが日量５０万バレル減産＝米国株個別

　きょうはエクソンモービル＜XOM＞やシェブロン＜CVX＞といったエネルギー株が上昇しており、全体をサポートしている。商品市場で原油相場が一時８０ドル台に上昇したことがエネルギー株の買いに繋がっているが、ロシアが欧米の制裁に対抗して、原油の生産を日量５０万バレル削減すると伝ったことが材料となっている。ロシアの生産量の５％に当たり、世界の総需要の０．５％にあたる。

　ただ一部からは、今回の減産は妨害行為というよりも、ロシア産原油に対する最近の欧米の規制によって、ロシアが原油を売り込むことが難しくなっていることを認めたものだとの指摘も出ている。

　ロシアは欧州への天然ガスの輸出をほとんどを停止しているが、欧州は他の地域から大量のガスを輸入し、節約活動も推し進め、その遮断をほぼ乗り切ってきた。欧州はガス不足に陥ることなく越冬できると広く予想されており、価格も昨年より大幅に下落している。これによりロシアの供給抑制の威嚇も弱まっているようだ。

（NY時間12:07）
エクソンモービル＜XOM＞　118.42（+4.07　+3.56%）
シェブロン＜CVX＞　172.19（+3.75　+2.23%）
シュルンベルジェ＜SLB＞　55.74（+1.90　+3.53%）
オキシデンタル＜OXY＞　65.31（+2.11　+3.34%）
マラソン・オイル＜MRO＞　27.51（+1.38　+5.28%）
ハリバートン＜HAL＞　38.75（+1.09　+2.89%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美