英中銀の少額の国債買い入れ、市場安定化の兆候か=NY為替
NY時間の終盤に入っても為替市場はドル売り優勢が続く中、ポンドドルは買い戻しが膨らみ、1.1470ドル付近で推移している。一方、ポンド円も買いが優勢となっており、165円台を回復。きょうの上げで100日線を上放れる展開が見られている。目先は直近高値で強いレジスタンスが形成されている167円台後半を試しに行くか注目される。
英中銀は本日のオペの結果を公表し、英国債市場の安定化策に伴う英国債の購入はゼロとなった。先週の市場安定化策開始以降の英国債購入額は、買い入れ枠200億ポンドに対し、計36.6億ポンドとなっている。
市場からは、購入額が少額になっていることは、市場の緊張が緩和しつつあると英中銀が見ていることを示している可能性があるとの指摘も出ている。一方、現在の買い入れ措置が全体の政策に影響を及ぼし過ぎるのを同中銀が避けようとしている可能性も高いとも指摘した。英中銀は10月14日まで長期国債の買い入れを続ける予定。
GBP/JPY 165.21 USD/JPY 144.19 GBP/USD 1.1458
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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