フェデックスが反落 コスト削減策発表も投資家の信頼感は得ず＝米国株個別

　フェデックス＜FDX＞が反落。前日はコスト削減と配送料金の値上げ計画を発表し、買いが強まる場面が見られていた。しかし、需要鈍化やコスト増など、市場は深刻な課題を引き続き懸念している。

　同社は最大２７億ドルのコスト削減を目指し、航空便の削減やプロジェクト延期、オフィス閉鎖などを行うと発表。ただ、それらの措置は、先週発表された経営状況悪化に対応する計画についての予備的な開示と一致するものだった。

　同社のスブラマニアム新ＣＥＯが前日引け後にアナリストと電話会議を行ったが、その後に株価は下落している。アナリストからは、「経営陣は、同社が実行可能な信頼できる計画を持っていると投資家に信頼感を与えることに成功したとは思わない。経営陣はマクロの力学改善を期待しておらず、今年度の業績は予想よりも悪化する可能性がある」との指摘も出ていた。

（NY時間09:51）
フェデックス＜FDX＞　152.39（-2.15　-1.39%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美