フォードが下落 第3四半期のEBITの下方修正や予想以上の供給コスト増を明らかに=米国株個別
フォード<F>が下落。前日引け後にガイダンスを公表しており、7-9月期(第3四半期)のEBITの見通しを14億-17億ドルに大幅に下方修正したほか、インフレにより第3四半期のサプライチェーンへの供給コストが計画を10億ドル上回る見通しを明らかにした。
同社は、供給不足の部品があり、第3四半期末の在庫が約4万台-4万5千台に拡大するとしている。しかし、その車両の完成により、売上高とEBITの一部が第4四半期にずれ込み、通期のEBITについては115億-125億ドルを据え置いた。
今回の発表を受けてアナリストからは様々な見方が出ている。第3四半期のEBITの見通しは予想を大幅に下回っているが、通期のEBITは据え置いた。第4四半期の上振れを示唆しており、さほどネガティブな内容ではないといった意見の一方、通期ガイダンスに影響を与えないとしても、10億ドルの供給コストの逆風と第4四半期の業績への依存度が高まることが株価を圧迫する可能性があるとの指摘も聞かれた。
市場では先週のフェデックス<FDX>の見通しの公表もあり、インフレ圧力による企業業績への懸念を再び強めている。
なお、GM<GM>の株価も連れ安。
(NY時間09:45)
フォード<F> 13.58(-1.36 -9.08%)
GM<GM> 39.64(-1.75 -4.23%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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