アマゾンが決算受け大幅高 第3四半期の売上高見通しは予想範囲内も力強い=米国株個別
アマゾン<AMZN>が大幅高。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益は予想外の赤字だったものの、売上高は予想を上回った。アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)も予想を上回る売上高を計上。赤字については、電気自動車(EV)のリビアン<RIVN>に対する投資損失を理由に挙げている。
第3四半期のガイダンスも公表し、予想範囲内ではあったものの力強い見通しを示したと捉えられている。高インフレで消費者が節約志向を強める中、予想を下回る見通しを示す小売り企業が多い中で、同社の見通しは心強いようだ。
同社は売上高のてこ入れに注力する一方、パンデミック期に進めた拡大路線を修正する構え。倉庫のスペースが余り、従業員も多過ぎる状況にある。同社は経費削減に取り組み、フルタイムおよびパートタイムの従業員数の伸びは2019年以来の低水準に留まった。全従業員数は6月末時点で152万人余りと、前年比では14%増えたが、前期比では約10万人減少した。
オルサフスキーCFOは、「人員減少の大半は倉庫・配達業務での自然減によるもので、クラウドおよび広告事業では選択的に採用を進める」と説明。「人員拡大を継続するが、経済状況にも留意する」と語った。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.20ドル(予想:+0.52ドル)
・売上高:1212.3億ドル(予想:1195.3億ドル)
AWS:197.4億ドル(予想:194.1億ドル)
・営業利益:33.2億ドル(予想:15.7億ドル)
・営業利益率:2.7%(予想:1.6%)
北米:-0.8%(予想:-2.7%)
・サービス業務支出:203.4億ドル(予想:211.4億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:1250~1300億ドル(予想:1270億ドル)
・営業利益:0~35億ドル(予想:38.3億ドル)
(NY時間09:49)
アマゾン<AMZN> 136.83(+14.55 +11.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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