ドル円は136円台を回復 リスク回避のドル買いが復活=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まり、ドル円は136円台を回復。米株式市場が急落しており、きょうはリスク回避のドル買いが復活したようだ。ドル円は直近高値の136.70円付近が目先の上値メドとして意識される。

 先週は5月の全国消費者物価指数(CPI)が発表になり、日銀が注目している食品を除いたコア指数は前年比2.1%と2%目標を上回っていた。しかし、需要と供給になお、ギャップがかなりある中で、食品とエネルギーを除いたコアコア指数は0.8%とインフレの気配を見せていない。来年の世界的なリセッション(景気後退)への警戒感も高まる中で、日銀が現時点で緩和解除に動くとは考えにくいようだ。

 そのような中で円には大きな圧力がかかっており、他のG10の中銀の金利見通しが当面高止まりが想定される中、しばらく円安が続くと予想されている。140円はまだ十分に視野に入っているようだ。

 円安が終わるとすれば、景気後退への意識が更に強まり、FRBが市場が考えているよりも早期に利上げサイクルを終了し、再び引き下げに転じる可能性が強まれば、円は買い戻される可能性があるとの指摘も出ている。一部からは、その局面は意外に早く訪れ、財務省の介入なしでも円は緩やかに回復が予想されるという。

 なお、本日は6月調査の米消費者信頼感指数が発表され、100を下回り、昨年2月以来の低水準となった。インフレが米消費者のセンチメントを弱め続けている。賃金上昇率を上回る数十年に1度の高インフレに悩まされる中、家計のセンチメントは依然弱い。FRBは物価上昇を抑えるために積極的に利上げを行っており、借入コストの上昇は住宅や自動車、家電製品などの高額商品の購入に影響を与えている模様。ただ、為替市場の反応は限定的だった。

 ユーロドルは1.05ドルちょうど付近まで一時下落。きょうはラガルドECB総裁がポルトガルのシントラで開催されているECBの年次フォーラムに出席しており、従来と変わらずの慎重な見通しを示した。7月に0.25%ポイントで利上げを再開し、9月には大幅利上げの可能性を示唆する内容。一部のECB理事からは、7月にも0.50%ポイントの大幅利上げを主張する声も出ているが、きょうの総裁の発言はそれをけん制する格好となっている。

 市場からは、「ユーロ圏は他の地域よりも大幅な景気減速が予想され、厳しい状況に置かれている。そのような中、特にFRBとは相対的にECBのできることには本質的な限界がある。ウクライナ危機とユーロ圏の分断リスクでECBは慎重にならざるを得ない」との声が聞かれた。市場は、2023年半ばまでの累計の利上げ幅の見通しを2週間前の約2.80%ポイントから約2.38%ポイントに下方修正している。

 ポンドドルも戻り売りに押され、1.21ドル台に下落。21日線に届かずに失速している格好となっており、チャート的には上値が重い展開に変化はないようだ。英下院は前日、北アイルランドを巡ってEUと締結した通商ルールの一部廃止を可能とする「北アイルランド議定書法案」について、手続きを進めることを賛成多数で承認した。議会手続きの最初のハードルを越えた形で、今後は法案内容の精査に入る。これにEU側は国際法違反と反発し、英国内でもメイ前首相が「英国の地位を低下させる」と批判している。この法案が最終的に成立するかはなお不透明で、上院(貴族院)では政府が過半数を押さえておらず、多くの議員が法案に懸念を表明している。

 ただ、ポンドは北アイルランド法案のニュースに対してほとんど反応を示していない。市場はこのシナリオをほぼ織り込んでおり、現時点で英中銀の行動には影響しないとの見方で一致している模様。

コンファレンスボード消費者信頼感指数(6月)23:00
結果 98.7
予想 100.1 前回 103.2(106.4から修正)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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