小売株の売りが目立つ中でＴＪＸが決算受け逆行高＝米国株個別

　きょうは小売株の売りが目立つ中で、アパレル販売のＴＪＸ＜TJX＞が逆行高。取引開始前に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、売上高は予想を下回ったものの、１株利益が予想を上回った。ガイダンスも公表しており、予想を下回る見通しを示したものの、市場はポジティブな反応を示している。

　市場では、ウォルマート＜WMT＞やターゲット＜TGT＞は売上高はそこそこの内容だったものの、利益率に懸念を強めている。その一方で同社は利益率の高いオフプライス業者として評価されている模様。

　アナリストからは、売上高は予想を若干下回ったものの、利益がその不足分を補っており、世界的に厳しい経営環境下で　これは心強い兆候だ」との評価が出ていた。今回の決算は、同社がマクロ環境の圧力を相殺するために柔軟な販売価格戦略を活用し、厳しい環境をうまく克服できる能力がある証拠を示したという。

（２－４月・第１四半期）
・マーマックス既存店売上高：3.0％（予想：2.9％）
・ホームグッズ既存店売上高：-7.0％（予想：+2.4％）
・1株利益（調整後）：0.68ドル（予想：0.60ドル）
・売上高：114.1億ドル（予想：116.0億ドル）
・粗利益率（調整後）：27.9％（予想：27.5％）
・EBITDA（調整後）：10.9億ドル（予想：12.2億ドル）

（５－７月・第２四半期見通し）
・既存店売上高：-1～-3％
・1株利益（調整後）：0.65～0.69ドル（予想：0.75ドル）

（通期見通し）
・既存店売上高：1～2％
・1株利益（調整後）：3.13～3.20ドル（予想：3.21ドル）

（NY時間13:37）
ＴＪＸ＜TJX＞　61.08（+4.89　+8.69%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美