エクスペディアが決算受け上昇 オミクロン株にもかかわらず、回復力を示す＝米国株個別

　オンライン旅行のエクスペディア＜EXPE＞が上昇。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を大きく上回った。

　オミクロン株の感染にもかかわらず、ホリデー・シーズンから恩恵を受け、回復力を証明した。同社のカーンＣＥＯはオミクロン株について「明るく、速く燃えた。その悪いニュース、良いニュースはわれわれのための物語のようだった」と述べた。

　２年前にパンデミックが発生し、旅行がほぼ完全にストップしたことで当初は打撃を受けたが、昨年は国境や企業が開放され、少なくとも一部の市場では旅行が回復し、同社は復活を遂げている。

　今回の決算を受けて、アナリストからの目標株価引き上げも相次いでいる。「１月の動向が大幅に改善しており、第１四半期は２０１９年比で宿泊がプラス成長に転じる可能性がある。コスト削減も浸透しており、パンデミック前のＥＢＩＴＤＡマージンを上回る好位置につけている」と評した。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：1.06ドル（予想：0.60ドル）
・売上高：22.8億ドル（予想：22.9億ドル）
　　小売り：17.3億ドル（予想：18.4億ドル）
　　法人：4.81億ドル（予想：4.51億ドル）
　　トリバゴ：0.99億ドル（予想：1.09億ドル）
　　　　宿泊：17.1億ドル（予想：17.9億ドル）
　　　　航空：0.65億ドル（予想：1.11億ドル）
　　　　広告メディア：1.52億ドル（予想：2.51億ドル）
・ブッキング：174.6億ドル（予想：194.6億ドル）
・EBITDA（調整後）：4.79億ドル（予想：3.90億ドル）

（NY時間09:43）
エクスペディア＜EXPE＞　203.89（+6.37　+3.22%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美