UPSが決算受け大幅高 配達料金の値上げと配達量拡大が奏功=米国株個別
貨物輸送のUPS<UPS>が大幅高。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。配達料金の値上げと、堅調な配達量拡大が奏功した。また、今年のガイダンスも公表しており、売上高を約1020億ドル、営業利益率を13.7%と予想している。同社はこれまで、2023年までこれらの目標を達成することはないと予想していた。
トームCEOが就任して以来、台数の増加よりも利益率向上を優先してきた。配達料金を引き上げ、一般的に割引を受けにくい小規模顧客に焦点を当てた。同CEOは声明で、「弊社の戦略実行は2022年に向けて好業績をもたらし、力強い勢いをもたらしている」と述べていた。
なお、この決算を受けてライバルのフェデックス<FDX>も上昇。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.59ドル(予想:3.10ドル)
・売上高:277.7億ドル(予想:270.8億ドル)
米国内小包:177.0億ドル(予想:177.2億ドル)
国際小包:54.0億ドル(予想:52.3億ドル)
サプライチェーン&フレイト:46.8億ドル(予想:42.1億ドル)
(通期見通し)
・売上高:約1020億ドル(予想:1000億ドル)
・営業利益率(調整後):約13.7%(予想:13.2%)
・設備投資:約55億ドル(予想:49.6億ドル)
(NY時間09:38)
UPS<UPS> 228.96(+26.75 +13.23%)
フェデックス<FDX> 255.26(+9.40 +3.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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