下げ一服でIT・ハイテク株中心に買い戻し=米国株前半
NY株式31日(NY時間13:05)
ダウ平均 34898.77(+173.30 +0.51%)
ナスダック 14097.77(+327.20 +2.45%)
CME日経平均先物 27150(大証終比:+100 +0.37%)
きょうのNY株式市場、月末ということもあり、このところの下げが一服しており、今月にきつい売りを浴びせられたIT・ハイテク株中心に買い戻しが入っている。ナスダックは2%超の大幅高。ダウ平均も上昇している。
1月相場はその年の相場を占うとも言われているが、FRBの急速な利上げ期待やウクライナ情勢が圧迫し、IT・ハイテクなど成長株中心に売りが強まった。金利先高観が強まる中で、将来の期待キャッシュフローを現在価値に割り引く形で株価を形成していた成長株は、金利上昇によってその割引率が高くなることから、現行水準は割高と判断されたようだ。
ナスダックは今月これまでに10%下落しているが、市場からは米株式市場への下値不安は根強く、きょうの上昇はあくまで月末のリバランスとの指摘も出ている。
10-12月期の決算シーズンはまだまだ続くが、S&P500企業の3分の1が決算を発表。そのうちの77.4%がアナリストの予想を上回る利益を計上していた。しかし、サプライチェーン問題などの懸念も同時に示しており、見通しには慎重な内容も多い。全体的に株価は冴えない反応が多く見られている。今週はアルファベット<GOOG>やアマゾン<AMZN>、メタ・プラットフォームズ<FB>といった大手IT企業の発表が予定されている。決算に対する株式市場の反応が注目される。
個別にネットフリックス<NFLX>が反発。アナリストの投資判断引き上げが伝わっており、「中立」から「買い」に引き上げた。
テスラ<TSLA>が続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を1025ドルとしている。先週末終値から21%の上昇余地。年初からの成長株の急落でテスラ株は20%下落したが、それが買いの好機を与えたとしている。
ネットフリックス<NFLX> 423.41(+39.05 +10.16%)
アップル<AAPL> 172.77(+2.44 +1.43%)
マイクロソフト<MSFT> 308.02(-0.24 -0.08%)
アマゾン<AMZN> 2967.63(+88.07 +3.06%)
アルファベットC<GOOG> 2682.85(+17.06 +0.64%)
テスラ<TSLA> 926.63(+80.28 +9.49%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 308.94(+7.23 +2.40%)
AMD<AMD> 111.97(+6.73 +6.39%)
エヌビディア<NVDA> 239.55(+11.15 +4.88%)
ツイッター<TWTR> 37.22(+1.95 +5.51%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。