TIが決算受け上昇 電子部品の需要がなお旺盛なことを示唆=米国株個別
テキサスインス・ツルメンツ(TI)<TXN>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、第1四半期も予想を上回る見通しを示している。電子部品の需要がなお旺盛であることを示した。
同社のリザルディCFOは、「10-12月期の在庫が2四半期連続で増加した。これは半導体不足が緩和しつつあることを示唆するが、114日分という在庫水準は通常のレベルを下回ったままだ。最大190日分に拡大することがTI目標の1つとなっている」と述べた。
アナリストからも前向きな評価が聞かれ、第4四半期の決算は保守的なガイダンスを顕著に上回り、第1四半期のガイダンスも予想を大きく上回る結果となった。これらのいわゆる、「ビート&レイズ(Beat and raise)」は、目先の好調が続くことを示唆しているとのコメントも出ている。ただ、同社の保守主義を評価する一方、株価の上昇幅は限定的と見ているとも述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益:2.27ドル(予想:1.95ドル)
・売上高:48.3億ドル(予想:44.2億ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.01~2.29ドル(予想:1.90ドル)
・売上高:45~49億ドル(予想:44.1億ドル)
※ビート&レイズ(Beat and raise)
足元の決算が好調なうえ、見通しも予想を上回る事。
(NY時間09:47)
テキサス・インスツルメンツ<TXN> 179.74(+5.78 +3.32%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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