ユーロドルは方向感のない展開 明日のECB理事会待ちの面も=NY為替
きょうの為替市場は月末接近によるポジション調整が出ている中で各通貨ペアはまちまちな動きをしている。そのような中、ユーロドルは1.16ドルちょうど付近での方向感のない展開が続いている。本日の21日線は1.1595ドル付近に来ているが、その水準はしっかりと維持され、いまのところリバウンド相場の流れは継続している。明日のECB理事会待ちの面も強いようだ。
そのECB理事会だが、政策は据え置きが濃厚と見られている。市場の注目は来年3月のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)終了後の対応であろう。12月の理事会でそれをアナウンスする可能性が高いとみられているが、それに向けて何らかのヒントを示すか注目されている。また、足元の高インフレに対する認識も注目されるころではある。
市場からは、ラガルド総裁は会見で、2%の中期インフレ目標には程遠いことを改めて表明する可能性が高いとみられている。総裁は、現在のインフレ加速はあくまで供給問題による一時的なものであり、いまは対応する必要はない姿勢を示すとみられているようだ。あくまで、メインシナリオにおける、部分的な上振れリスクとの位置づけを強調するものとみられている。全体的には中立的なスタンスと予想されているようだ。
一部からは、明日のECB理事会はユーロ安の反応との声も出ている。
EUR/USD 1.1599 EUR/JPY 131.99 EUR/GBP 0.8449
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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