ドルは低ベータ通貨に対して上昇も、高ベータ通貨に対しては下落との見方も=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は一時109.10円付近まで下落したほか、ユーロドルは1.18ドル台での底堅い動きを続けている。前日の米消費者物価指数(CPI)が高インフレのピークアウトの兆候を示したことで、FRBの慎重姿勢は続くとの見方につながっている。来週はFOMCが予定されているが、資産購入ペース縮小は議論されるものの、アナウンスはないとの見方を市場は確実視しているようだ。
年末にかけての為替相場について様々な見方が出ているが、ドルは、ユーロや円といった低ベータ(相対的感応度)の通貨に対しては上昇するものの、ポンドや資源国通貨などの高ベータの通貨に対しては下落の可能性が高いとの見方も出ている。年末のユーロドルは1.15ドルまでの下落を予想しており、一方で最有力候補はポンドだという。要因として、ECBよりも英中銀の方が遥かに景気回復に敏感である点を指摘している。
USD/JPY 109.24 EUR/USD 1.1819 GBP/USD 1.3845
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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