クロロックスが決算受け大幅安 高過ぎていた予想をリセット＝米国株個別

　洗剤など家庭用品メーカーのクロロックス＜CLX＞が大幅安。取引開始前に４－６月期決算（第４四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を下回った。２２会計年度通期についても１株利益が予想を下回る見通しを示しているほか、売上高も前年比で減収を見込んでいる。

　同社の説明によると、２０２１年会計年度の上期（昨年７－１２月期）がパンデミックの巣ごもり消費の影響で２７％の大幅増収になった分、その反動が出ると見込んでいる。ただ、２２年会計年度の後半には、売上高は会社の長期成長目標である３％ー５％の下限に向かって正常化するとしている。

　アナリストからは、「市場の予想が高過ぎていたことから同社は、投資家がより建設的になる前に２２年度の予想をリセットする必要があった。今回、そのリセットが実施されたが、多くが考えていた以上に大幅な下方修正となった」との指摘が出ていた。

（４－６月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.95ドル（予想：1.32ドル）
・売上高：18億ドル（予想：19億ドル）
　　家庭用品：5.6億ドル（予想：5.93億ドル）
　　ライフスタイル：2.9億ドル（予想：2.94億ドル）
　　ヘルス＆ウェルネス：6.7億ドル（予想：7.15億ドル）
　　海外：2.82億ドル（予想：2.98億ドル）
・粗利益率（調整後）：37.1％（予想：41.3％）

（２２年度通期見通し）
・1株利益（調整後）：5.4～5.7ドル（予想：7.6ドル）
・売上高：-2～-6％

（NY時間10:17）
クロロックス＜CLX＞　161.08（-20.12　-11.10%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美