「不安定な値動き続く」 外為トゥデイ 2021年7月21日号
目次
▼20日（火）の為替相場
（１）：日本6月CPI 予想通り
（２）：RBA 債券買い入れ縮小
（３）：米6月住宅着工件数 好調
（４）：米国株反発 円売り優勢
20日（火）の為替相場
期間：20日（火）午前6時10分～21日（水）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：日本6月CPI 予想通り
日本6月消費者物価指数は前年比+0.2％と予想通りだった。生鮮食品を除いたコア指数も前年比+0.2％と予想通りの伸びとなった。
（２）：RBA 債券買い入れ縮小
豪中銀（RBA）は今月6日の理事会の議事録を公表。「労働市場をはじめとする経済情勢の進展は理事会の予想を著しく上回った」と強調。その結果、債券買い入れを9月以降、現行の週50億豪ドルから40億豪ドルに縮小すると決定した事がわかった。一方で、「利上げの条件が整うのは2024年以降になる」と、改めて早期利上げには否定的な見解を示した
（３）：米6月住宅着工件数 好調
米6月住宅着工件数は164.3万件と市場予想（159.0万件）を上回った。一方で、住宅着工の先行指標である6月建設許可件数は159.8万件と予想（169.6万件）を下回った。
（４）：米国株反発 円売り優勢
米国株が取引開始とともに反発。新型コロナ・デルタ変異株の世界的な感染拡大で悪化していた市場心理が改善すると円売りが優勢となった。クロス円は、この日の安値から揃って大きく切り返した。ドル/円については、一時1.12％台まで低下していた米10年債利回りが1.22％台へと上昇した事も支援材料となり、その後109.95円前後まで上昇した。
20日（火）の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し：神経質な値動き続く
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4％上昇。米国株が前日の下落の反動で大幅高となり、一時1.12％台へと低下していた米10年債利回りが1.22％台まで持ち直す中、109.95円前後まで上昇した。コロナ変異株の感染拡大によるリスク回避の流れはひとまず収まった格好だ。
もっとも、世界の株価や長期金利の動きは依然として不安定と見られ、ドル/円は本日も神経質な値動きが続く公算が大きい。109円台前半では押し目買いが入りやすい一方、110円台に乗せると上値が重くなりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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