続伸、OPECプラスの増産協議不調も上昇止まらず=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=75.23(+1.76 +2.40%)
ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が前日比1.56~1.76ドル高、その他の限月は0.16~1.30ドル高。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした会合が行われたなかで、8~12月にかけて段階的に日量200万バレルの増産を実施する計画が伝わったが、年後半の需要回復期待は強く、相場は一段高となった。今週、バルキンドOPEC事務局長は年後半に日量500万バレルの需要が回復する可能性があると言及したが、主要産油国は需要を埋め合わせるほどの増産を行わない見通し。
また、この増産計画のほか、協調減産を2022年末まで維持する方針についてサウジアラビアとロシアが2国間で暫定的に合意したと伝わっているものの、アラブ首長国連邦(UAE)が反対しており、OPECプラスの会合は金曜日に延期となった。2日に共同閣僚監視委員会(JMMC)と閣僚会合が行われる。UAEは他国よりも積極的な増産を望んでおり、協調減産を続けるうえでベースラインとなる生産量の変更を要求しているもよう。
時間外取引で8月限は堅調に推移し、通常取引序盤には76.22ドルまで一段高となった。2018年10月以来の高値を更新している。ただ、その後は上げ一服となり、高値から調整した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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