FOMCを受けドル買い強まる ドル円は110.70円付近まで上昇=NY為替概況

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 きょうのNY為替市場はドル買いが強まり、ドル円は110.70円近辺まで急速に上昇した。午後に公表されたFOMCの結果とその後のパウエル議長の会見を受けて、市場はFRBがタカ派に転じたとの見方が広がっている。FOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)が公表されていたが、メンバーの投票の中央値は、23年末までに2回の利上げを見込んでいる。これはタカ派な印象となったようだ。

 また、パウエル議長が会見ではインフレ上昇は一時的との見方を繰り返していた一方、労働市場については予想以上に楽観的にみている印象が強かった。ただ、市場が最も注目していた資産購入ペース縮小の議論については「議論することについて議論」と述べるに留まり、また、「ドット・プロットは割り引いて見るべき」とも述べていた。もう少しデータを確認したい意向も示しており、利上げにしろ、資産購入ペース縮小にしろ、開始には慎重さを滲ませていた印象もある。

 しかし、市場は資産購入ペース縮小に一歩近づいたとの見方も強く、全体的には利上げ開始予想も含めて、今回のFOMCは予想以上にタカ派と受け止めのようだ。

 ドル円は直近高値110.35円付近を上抜けており、明日以降、111円台を目指して上向きの流れが続くか注目される。

 ユーロドルはFOMCを受けて売りが強まり、1.20ドルを割り込んでいる。しかし、市場ではユーロドルに強気な見方も出ており、今夏に1.25ドルまで上昇との予想も出ている。ドル安がユーロドルを押し上げるという。なお、この日はデ・ギンドスECB副総裁が「景気回復を短期間にすることはできないことから、刺激策の解除は慎重に行う必要がある」と述べ、ECBの中心シナリオは「インフレ上昇は一時的」であるとも語っており、ハト派色を強調していた。ECBの慎重姿勢がうかがえる内容とも言え、ユーロも軟調な反応を見せていた。

 ポンドドルは1.40ドルを割り込んだ。本日は5月の英消費者物価指数(CPI)が発表されていたが、前年比2.1%と予想を上回り、英中銀のインフレ目標にも達した。発表後にポンドドルも買いが優勢となり、一時1.4135ドル近辺まで上昇する場面がみられた。しかし、市場では、あくまで一時要因で、英中銀の早期利上げ期待を裏付けるものではないとの見方が多い。インフレ上昇の主な要因はエネルギー価格上昇で、これはパンデミックで前年に落ち込んだことによるベース効果の面が大きいという。また、5月に行動制限緩和をにらんだサービス価格上昇も要因として挙げられている。こちらもあくまで一時的な要因と捉えられている。今回の指標の調査日は5月11日だが、5月17日にレストランや劇場などの屋内サービスが解禁になっていることから、6月分の指数はさらに上昇が加速している可能性があるとの指摘も聞かれる。ただ、あくまで一時要因との見方に変化はないとみられている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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