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ドル高強まり、ドル円は109円台回復、ユーロドルは1.21台に

見通し 

ドル高強まり、ドル円は109円台回復、ユーロドルは1.21台に

米10年債利回りの下げ止まりなどがドル買い誘う展開

NZドル急騰、理事会声明で利下げ文言削除、金利見通しで2022年9月時点での利上げ見通し示す

【東京市場】NZドル急騰

 主要通貨は小動き。

 NZドルが金融政策理事会後に急騰。政策金利、量的緩和は事前見通し通り現状維持。
声明では2月の理事会で見られた必要とあれば追加利下げを実施の文言が削除された。
また今後の経済見通しの中で、先行き不透明感から2月時点では空欄とされていた2022年6月以降の金利見通しが示され
2022年9月の利上げ見通しが示されたことがNZドル買いを誘った。

 NZドルは対ドルで0.7220台での発表を迎え、0.7290台まで急騰。
その後の押し目も鈍く、もみ合いを経て0.73台を付け0.7310台へ上値を伸ばした。
NZドル円は78円60銭台で発表となり、79円20銭台へ上昇。押し目があまり見られず、午後には79円台半ばを超える動きに。

【ロンドン市場】ドル買いがやや優勢

 ドル買いの動きが優勢も、この時間帯の値動きは限定的。
 ドル円は108円90銭台での推移となったが、109円トライにやや慎重。
ユーロドルは序盤に1.2264を付ける動きも、その後はドル高基調に押されて1.2230台に。
ポンドドルは逆に序盤に売りも、その後買い戻しとユーロポンドでのユーロ売りポンド買いが優勢な場面も。

【NY市場】ドル高強まる

 ドル円は109円台にしっかり乗せる展開に。
ユーロドルが1.21台に値を落とすなど、ドルは全面高。
10年債利回りの下げ止まりと反発などが支えに。
FOMCメンバーによる直近のインフレ上昇は一時的との見解も
一部メンバーからのテーパリング前向き発言で加熱した早期テーパリング期待を抑えるとの意図が意識され
ドル買いにつながった。
ここにきて短期金融市場で、市場の一部が期待する8月のジャクソンホールでのテーパリング示唆に消極的な反応が出てきており
ドルを支える格好に。
 

【本日の見通し】ドル買いの流れがどこまで続くか

 ドル円は109円台をしっかりと維持できるのかがポイントに。
大台を超えてきたことで上値の意識が広がっている。
ユーロドルがロンドン午前の1.22台後半から1.21台での推移となるなど、ドルは全面高基調。
米債利回りの低下傾向も落ち着き、ドル買いが入りやすい地合いとなっている面も。
この後米10年債利回りが1.60%台を回復するような流れになるともう一段の上昇も。

 昨日急騰したNZドルは高値から若干調整が入っている。
0.73台が重くなった印象で、ドル高基調もあり、もう一段の調整もありそう。0.7250に向けた動きを意識か。
 

【本日の戦略】押し目買い

 大台に乗せてきたが、突っ込んだ買いは避けたい。
直近のドル安ムードが米債利回りの反発で後退しており、仕切り直しも
積極的なドル買いではなく、押し目待ちに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《5/26 水曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.78  1.2250  133.26
高値  109.18  1.2263  133.41
安値  108.72  1.2182  133.00
終値  109.15  1.2192  133.08
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/26 水曜日の主要株式指数》
日経  28642.19 +88.21
DOW   34323.05 +10.59
S&P    4195.99 +7.86
Nasdaq  13738.00 +80.83
FTSE   7026.93 -2.86
DAX   15450.72 -14.37
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/26 水曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=66.21(+0.14 +0.21%)
NY金先物8月限(COMEX)(終値)
1オンス=1903.80(+3.30 +0.17%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《5/26 水曜日に発表された主な経済指標》

【NZ】
貿易収支(4月)07:45
結果 3.88億NZドル
予想  前回 0.33億NZドル(貿易収支)

NZ中銀政策金利(5月)11:00
結果 0.25%
予想 0.25% 前回 0.25%(NZ中銀政策金利)

【日本】
景気動向指数(確報値)(3月)14:00
結果 102.5
予想  前回 103.2(景気先行指数)
結果 93.0
予想  前回 93.1(景気一致指数)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(05/15 – 05/21)20:00
結果 -4.2%
予想 N/A 前回 1.2%(前週比)

米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -166.2万(4億8435万)
ガソリン -174.5万(2億3248万)
留出油  -301.3万(1億2908万)
(クッシング地区)
原油 -100.8万(4476万)
*()は在庫総量
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/25 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【スイス】
*ジョルダン・スイス中銀総裁
現状の金融政策はほぼ正しい。
非常に低いインフレ率の下、スイスフランは依然として非常に強い。
マイナス金利が依然として必要で、政策を変更する必要な無い。
経済の過熱はなく、生産能力は十分にかつよされていない。
労働市場も依然としてて低迷。

【NZ】
*NZ中銀
インフレターゲットと雇用目標達成のため、現在の金融政策を維持。
政策金利(OCR)及び量的緩和(LSAPとFLP)を変更しない。
世界経済の見通しは改善を続ける。継続的な財政・金融刺激策が景気回復を支えている。
こうした状況を受けての需要拡大がNZの商品輸出に寄与
景気回復の持続可能性は依然として新型コロナの封じ込めに依存。
NZの経済成長は夏の数か月間減速も、建設などは引き続き堅調。
財政支出が国内経済を支える一方、雇用の回復力も証明。
観光関連は海外からの訪問者不在の影響を受け続けている。
住宅価格の上昇に対する政府の新しい対応の影響の程度も観察に時間が必要。
中期的な成長見通しは2月の声明でのシナリオと同様
ワクチン接種の世界的な進展が最悪シナリオを衰退させ、見通しへの信頼高まる。
ただ景気回復の不均一性、事業投資の低水準などから、引き続き慎重。
様々な国内・国際要因により、企業と消費者のコストが上昇。
こうしたインフレ圧力は一時的な可能性が高く、年を通じて緩和すると予想される
長期の金融刺激がなければ、中期的なインフレと雇用は目標を下回ったままである可能性が高い。
低金利環境が住宅価格を引き上げる一方で、
最近の税制改正、住宅供給の増加、貸付制限などの他の要因が相殺。
消費者物価上昇率が年率2%の目標中間点近くで維持され、
雇用が最大の持続可能なレベルにあると確信するまで、現在の刺激的な金融設定を維持することに合意
要件を満たすには、かなりの時間と忍耐が必要。
政策金利OCR、2022年6月までは現行水準も2022年9月時点で0.5%、2022年12月は0.7%の見通し。
経済成長見通しを前回の2021年12月期+0.4%を+0.8%に引き上げ。

【ユーロ圏】
*パネッタECB理事
テーパリングの議論は時期尚早。
経済回復は金融および財政政策といった酸素吸入療法に依存する。
自律的、持続的成長の達成にはまだほど遠い。
インフレが上向きにシフトしたというサインはみられていない。
望ましくない金利上昇に直面している。
持続的なインフレが確認されたあとのみにPEPP購入ペース減速を。
(日経とのインタビュー)

【米国】
米5年債入札結果
最高落札利回り 0.788%(WI:0.794%)
応札倍率    2.49倍(前回:2.31倍)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
韓国中銀政策金利 時刻未定
予想 0.5% 現行 0.5%

【ユーロ圏】
ドイツGfk消費者信頼感(6月)15:00
予想 -5.2 前回 -8.8

【香港】
貿易収支(4月)17:30
予想 -194.0億香港ドル 前回 -270.0億香港ドル

【南アフリカ】
生産者物価指数(4月)18:30
予想 0.9% 前回 1.3%(前月比)
予想 6.7% 前回 5.2%(前年比)

【ブラジル】
失業率(3月)21:00
予想 14.6% 前回 14.4%

【米国】
耐久財受注・速報値(4月)21:30
予想 0.8% 前回 0.8%(前月比)
予想 0.8% 前回 1.9%(輸送除くコア・前月比)

実質GDP・改定値(第1四半期) 21:30
予想 6.5% 前回 6.4%(前期比年率)

GDPデフレータ・改定値(第1四半期)21:30
予想 4.1% 前回 4.1%(前期比年率)

PCEコアデフレータ・改定値(第1四半期)21:30
予想 2.3% 前回 2.3%(前期比年率)

個人消費・改定値(第1四半期)21:30
予想 11.0% 前回 10.7%

新規失業保険申請件数(22日までの週)21:30
予想 42.5万件 前回 44.4万件(前週比)

中古住宅販売成約指数(4月)23:00
予想 0.5% 前回 1.9%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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